登山用の靴下・ソックスの役割・機能と選び方、おすすめの紹介

登山靴には登山用の靴下(ソックス)を着用するのがベストです。登山用の靴下にはいくつかの役割・機能がありますが、最も大切な役割は靴擦れ防止です。

一度靴擦れが発生すると、治るのに数日掛かりますし、何より歩いている時に足が痛くて、目の前に広がる雄大な自然の景色になかなか集中することができなくなります。靴擦れしないように事前に対策するのが、とにかく大切です。

登山用の靴下は、一般の靴下に比べて幾つかの大きな違いがありますので、その点を説明したいと思います。

 

smartwool2.jpg

 

靴下・ソックスの役割・機能

登山用の靴下は、

  • 登山靴と足との空間を埋めて靴擦れを起こりにくくする
  • 歩行時の衝撃をやわらげる
  • 吸汗発散する

といった役割・機能があります。

登山靴と足との空間を埋めて靴擦れを起こりにくくする

登山靴は一般の靴に比べて硬いです。

硬い理由は、登山道に転がっている岩や石、木々に足が強くあたっても痛くならないように保護するためです。

残念ながら登山靴は、利用者の足に完全にピッタリ合わせて作られていません(多くの靴メーカーは、平均的な足型に合わせて作っている・・・といってもメーカーにより足型がけっこう違います)。そのため、長時間の登山になればなるほど、足の皮膚が汗でふやけてくることもあり、自分の足と登山靴の足型のズレによる靴擦れが発生しやすくなります。

登山用靴下を履くことにより、これをある程度回避することができます。

因みに、私の経験では靴擦れの原因は、登山靴と自分の足との相性が最も影響し、その次が靴下かな、と感じています。

 

歩行時の衝撃をやわらげる

登山用の靴下の表裏をひっくり返すと、クッション性が求められる部位はパイル構造になっています。

smartwool(スマートウール) PhD Outdoor ミディアムクルー

このパイル構造により、歩行時に発生する衝撃(特に下山時)を和らげてくれる効果があります。

どのメーカーのものでも最初は良いですが、使用時間や使用頻度により徐々にヘタってきます。

そして、ヘタり具合は種類・メーカーによりけっこう差があります。

 

吸汗発散する

ほとんどの登山靴は防水透湿素材を靴の表素材と裏素地の間に挟み込んでいます。

登山中はかなり足から汗がでますが、靴下が汗を吸い、水蒸気といして発散して足を蒸れにくくする役割を果たします。

あまり汗が溜まってしまうと足の皮膚がふやけてきて(長時間お風呂に入ったときの皮膚のイメージ)、靴擦れが起きやすくなります。

私が今まで幾つかの登山靴や靴下を履いてきて感じたのは、発散性以上に、吸汗性能のほうが大事かも、ということです。

登山靴に防水透湿素材を使っても、基本的に足は蒸れます。湿ります。雨なんか降っていると、靴の外側が濡れるので湿気もそんなに出て行きません。

そうなると、靴下がどれだけ足の汗を溜め込めるか、というのが重要になってきて、靴下の厚さに比例して蓄えられる量も増えます。

登山用の靴下は、普段使いの靴下にくらべて厚手なのには、靴と足との隙間を埋める、衝撃を吸収する、といった役割の他にもある程度の汗を貯めこんで足の皮膚がふやけないようにする、という理由があるためです。

 

靴下・ソックスの選び方

登山用の靴下の選び方のポイントは、

  • 自分の足のサイズにあったものを選ぶ
  • 厚手のもの(トレッキング用)を選ぶ
  • 素材がウールのものを選ぶ
  • 耐久性がある

です。

 

自分の足のサイズにあったものを選ぶ

最近の登山用の靴下は、山登りしやすいように、かかと、つま先など各部位に合わせて特殊な作りになっていたりします。

サイズが小さかったり、大きかったりするとそこからズレますので、効果が小さくなってしまいます。

かならず自分の足のサイズにあったものを選びましょう。

 

厚手のもの(トレッキング用)を選ぶ

アウトドアショップへ行くと、登山靴コーナーに、さまざまな厚さの靴下が置いています。普段使えそうな薄いものから、厚いものまで様々です。

薄いものは、クッション性や吸湿量も少なくなりますので、中厚手や、トレッキング用と書かれたものを選ぶと良いでしょう。

一般的に登山専門店で靴を購入するときは、お店で用意しているこの厚さの靴下を履いて靴を選びます。

 

素材がウールのものを選ぶ

靴下の主材料が化学繊維のものと、メリノウールのものがあります。

結論を書くと、素材は断然メリノウールがおすすめです

速乾と低価格を実現できる化繊の登山用靴下ですが、靴内はかならず蒸れるため速乾は効果は薄く、化繊は繊維自体が水を含まないため、ある程度の汗を吸うとベタつきやすいと言われています。

メリノウールが主材料の靴下は、ウールの優しい吸湿性で足がベタつきにくく、快適です。

メリノウールは繊維が細いウールで、最近のものはほとんどチクチク感じません。

ただ、繊維が化繊に比べて弱いため、耐久性を出すため、ほとんどのメーカーがメリノウールに化繊を混ぜて使っています。

化繊とメリノウールの靴下の最大の違いは、匂いです。

特に山小屋に泊まる方は要注意なのですが、化繊の靴下は靴を脱ぐと本当に臭い!(汗は無臭性のため、バクテリアの増殖が原因)。靴を脱いだ後、モワ~ンと漂ってきます。(もちろん靴の中も臭くなります)

それに比べて、ウールの靴下はほとんど匂いません。メリノウールは、その複雑な科学的かつ物理的構造によってバクテリアの増殖、それに伴う体臭の発生を抑制する効果があるそうです。実際使うとわかりますが、天然の抗菌・防臭力はかなりのもの。

値段も化繊の登山用靴下に比べて、メリノウールは数百円高いくらいです。

私も、山仲間も、ほぼ全員メリノウールの靴下を使っています。

 

自分の足のサイズにあったものを選ぶ

登山用の靴下は耐久性があるものがおすすめです。

登山用靴下メーカーのものを履いて1度の富士登山で穴が空いたりすることはほとんどないと思います。

私の経験では、何度も使っていくうちに、靴下のクッション性が落ちていき、やがてつま先やかかと部分に穴が空くか、生地が薄くなってきます。

摩耗した登山用靴下

(つま先に穴が・・・何度も使うと足と靴との擦れで薄くなります)

消耗品ですので、どんなメーカーのを使ってもいずれはこうなりますが、何回の登山に耐えられるか、明らかに差があるなと感じます。100%化繊の靴下は耐久性がかなりありますが、メリノウールの靴下は摩耗は避けられません。

天然の抗菌・防臭力を持っているがあまり耐久性のないメリノウールと、摩耗に強い化学繊維を組み合わせて、抗菌・防臭力・耐久性・クッション性が並立するように、各メーカーが試行錯誤した商品を開発しているのが現状です。

 

靴下・ソックスと登山靴との相性がとても重要

やたらと厚ければよいというわけでもなく、登山靴とのバランスが重要です。

例えば、薄手の靴下を履いたときでちょうどいい登山靴なのに、厚手の靴下を履くと足が圧迫されて血行不良になって足が痛くなってしまうこともあるようです。

そのため、登山靴を購入するときに中厚手・トレッキング用を買ったなら、その厚さのものを買ったほうが無難です。

登山において足元は、快適らくらく登山になるか、激痛でつらい登山になるかという分岐点になるくらい重要です。

(私も過去に激痛登山をしたことがありますが、それはもう・・・景色なんてどうでもよくなるくらいつらいのです。頭の中は激しい痛みと「早く帰りたい」の2つでいっぱいになります。。。)

 

おすすめの靴下・ソックス

そして、おすすめの登山用のウールの靴下は・・・スマートウール(smartwool)です!

初めて富士登山するような人だと、「何それ?聞いたことない。」とおもわれるかもしれません。

しかし、ある程度登山している人にとって

登山用靴下 = スマートウール

と言ってもいいくらい圧倒的な支持をうけています。

(私もスマートウール使ってます)

 

スマートウールの素晴らしいところ (ネットの評判も参考にしました)

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各部所に 補強がある。

乾きが早い。

夏にも 汗がたまらない。(これホントです。)

足に形が あってくる。

そして何回洗っても何故か 厚み・起毛が へたりにくい。(アウトドアショップの店員さんも言ってた)

値段は張ったが、後悔しない一品。(その通り!)

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周囲の登山好きに聞いてみると、

化繊の靴下は安いけど蒸れるし臭い ⇒ いろいろなウールの靴下を試す ⇒ スマートウールに行き着く

という経過をたどっているようです。

 

事実、私自身いくつか登山用靴下をもっていますが、今のところスマートウールが1番快適で、使用頻度が高いです。

登山用靴下.jpg

左側から

です。

 

以下、富士登山用としておすすめの靴下です。

 

スマートウール トレッキングヘビークルー

 

■素 材: ウール70%、ナイロン29%、ポリウレタン1%

■特徴:

  • [極厚手] 太い糸で厚く起毛させて保温性を確保
  • フラットニットトーシーム
  • 土踏まずをサポートするアーチブレース
  • ヘビーフルクッション(ミディアムと同様、全体にクッションを配置。さらに厚さを増しています)

太いパイルをふんだんに使用してしっかりした厚さに。登山用に適しています。固い登山靴と足の間をふわふわっとした生地で優しく包み込み、靴擦れを軽減してくれます。

サイズがS、M、Lありユニセックス(男女兼用)モデルです

「スマートウール トレッキングヘビークルー」の購入者レビューと実売価格

 

スマートウール PhDアウトドアヘビークルー

■素 材: ウール71%、ナイロン27%、ポリウレタン2%

■特徴:

  • [厚手] 冬山登山に応える高い保温性
  • 4ディグリーエリートフィットシステム
  • ハイインパクトゾーンにReliawoolテクノロジー
  • メッシュベンチレーションゾーン
  • フラットニットトーシーム
  • かかとからの高さ=22cm
  • ヘビーフルクッション(ミディアムと同様、全体にクッションを配置。さらに厚さを増しています)

トレッキングヘビークルー靴下も非常に良いのですが、個人的にはフィット間が非常に高く、登山靴に足を入れるときに靴下がダブつかないPhDアウトドアヘビークルーの方がお気に入りです。

履き心地はトレッキングヘビークルーとまったく別物です。密度の濃いパイルが固い登山靴と足の間をしっかりした生地で包み込み、靴擦れを軽減してくれます。耐久性が非常に高いです。

私は春夏秋冬4シーズンの登山で使っています。たとえ夏でも汗を良く吸ってくれて、登山靴を脱いだ後の匂いもほとんどありません。

メーカー表記では靴下の厚さは厚手となっていますが、一般の中厚手より少し厚い程度で、きつめの登山靴を買ってしまったとかでなければ問題なく履けるのではないかと思います。(私は3シーズン用の登山靴にも雪山用の登山靴でも問題なく履けます、逆に雪山用の登山靴だと少し厚さがもっとあっても良いかなと感じます)

因みに、私はどちらも使っていますが、PhDアウトドアヘビークルーの方が足へのサポート力が強く、登山靴を履くときのだぶつきがないため断然お勧めです!(現時点では1番使用頻度が高いエースストライカーです。初代が使いすぎてダメになったので、2代目購入して使ってます)

メンズとウィメンズモデルがあります。

「スマートウール PhDアウトドアヘビークルー」の購入者レビューと実売価格

 

その他にもスマートウールは様々な靴下を販売しています。一部アウトレットとなって値段が安くなってる商品もあるので、興味のある方はチェックしてみてください。

 

モンベル メリノウール トレッキングソックス

予算を少しでも抑えたいという方は、モンベルのメリノウール トレッキングソックスとかが手頃で良いかもしれません。

他社の登山用靴下に比べて価格は安いです。つま先の強度・耐久性がいまいち、とその昔聞いたことがありますが、最近は改善されたのかな? 利用者の感想はまずまず良いようです。

「メリノウール トレッキング ソックス」の購入者レビューと実売価格

 

まとめ

  • 登山用の靴下は、靴擦れを起こりにくくする効果、歩行時の衝撃をやわらげる効果、吸汗発散する役割がある
  • 登山靴のホールド感が増して、歩きやすくなる
  • 素材がウールのものを選ぶ(主材料がウール)
  • 靴下の厚みは登山靴とのバランスが重要


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