手袋・グローブは転倒時の保護、防寒に役立つ

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富士山を登る上で、手袋・グローブは溶岩をつかむ時、日焼け、転倒時に手を保護し、皮膚の損傷を軽減してくれるだけでなく、防寒装備としても重要な重要な役割を担います。

 

富士山のデコボコ&角のある岩から手を保護する

登りルート

富士山は火山により形成された山であるため、その昔に溶岩が流れ出て固まった岩場が多数あります。

もちろん、登山ではその上を登っていきます。御殿場ルートは手を付いて登るような場所は無いですが、登山者の多い吉田ルート、富士宮ルートは、岩を掴んで登るような箇所があります。

富士宮ルート 九号五尺付近 傾斜がきつく、固まった溶岩はとても尖っていて歩きにくい

 

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吉田ルート登り 八合目付近 デコボコです

このような、ごつごつした岩盤に手を付きながら登るような岩場では、みなさん「ここで転んだらまずい、慎重に登ろう」となるでしょう。

そのため、ここで転んでる方を見たことがなく、実際少ないと思います。ただ、疲れで少しバランスを崩してしまい、思わぬところに手を付いてしまうことはあるかもしれません。

この溶岩石は非常に硬くデコボコしていますが、手袋をつけることで手の損傷を最小限にすることができます。

 

下りルート

どの下山道でも、砂や小石の上に岩ゴロゴロと転がっている道になっています。(岩の量や大きさは場所によって差があります)

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吉田ルート 下山道

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御殿場ルート下山道

登りで転倒するケースは少ないとは思いますが、下山中に滑って尻もちついてる登山者の姿はよく見かける光景です。

河原で見かける角のとれた石と違い、富士山の登山道に転がっている岩や小石は尖っています。転ぶと反射的に手を地面に付けますから、手袋を付けることで、手の皮膚の損傷を防ぐことができます。

 

 

防寒対策

手袋による防寒対策は、天候、時間、標高によって変わってきます。

日中の好天時の登山

天気の良い日に五合目登山口から登ってしばらくは、気温が高いため手袋を付けずに登ることもあります。

徐々に標高があがり、七~八合目付近まで来ると明らかに気温が下がり、風も冷たくなってくるため、薄手の手袋をはめると良いでしょう。

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ご来光のための早朝登山、ご来光待ち

早朝1~2時に山小屋を出発して、山頂でご来光を眺める方は、厚手のグローブを持っていくと良いでしょう。(特に女性の方)

夜明け前の山頂付近は・・・なんと、気温が0℃~5℃

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それに風が吹いていると、体感温度はさらに下がります。(風速1mで体感温度-1℃下がると言われている)

まさに冬です。

その寒さの中、30分以上にわたってじーっと少しずつ上り始めるご来光を見続けるとなると、しっかりとした防寒対策なしには厳しいです(防寒着の準備不足で寒くてじっと眺めることができず、体温上げるために立ったり座ったり動いている方けっこういます)

特に女性の方は、冷えに敏感な方が多いので、雨でなくてもご来光登山する方は、ウインターグローブを持っていくのをおすすめします。

因みに、私が富士山を泊りがけでいくようなときは、厚手のメリノウール製ライナーを使用した雪山用の防寒防水グローブを持っていきます。

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これで雨でも、強風でも、たとえ雪が降っても全く問題ありません。

私はたまたま雪山登山もするので本格的な防寒防水グローブを持っていますが、夏の富士登山のためだけに、ここまではいらないです。

もっと手ごろな価格の防寒グローブを用意するか、もしくは家族や友人に借りるなどして対応するのをおすすめします。

ウインタースポーツ用(スキー、スノーボードなど)のグローブを持っている方は、それでもある程度対応できます。

(ウインタースポーツ用のグローブの多くが、完全防水ではないため、長時間の雨になると水が染みこんできますが、それでも軍手に比べるとずっと良いです)

 

安価な軍手で大丈夫!?

おそらく富士登山No.1の装着率を誇る軍手について、個人的経験も踏まえて考えてみたいと思います。

 

天候が良ければ軍手でもOK

手袋といっても手軽に購入できる軍手から、アウトドアショップで売られている数千円する登山用の防水手袋までいろいろあります。

富士登山において手袋は必須アイテムですが、天気がよければ個人的には軍手で十分だとおもいます。

軍手の中でも滑り止め加工された軍手がおすすめです。

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ストックや岩場に手をかけたときにもグリップが効いてとてもいいです。

「滑り止め軍手・手袋」の人気・売れ筋ランキング

 

雨強風の時に軍手は力不足

私が富士登山を始めた当初は軍手のみで登っていましたが、ある時下山中に雨が降ってしまいました。もちろん軍手はベチャベチャに濡れ、気温が低く、風も吹く中で何時間も下山。もう、手が冷たくて冷たくて・・・この経験から、軍手で事足りるのは天候の良い日の日中登山に限ったことで、変わりやすい山の天候で長時間歩き続けるには力不足だな、とわかりました。

その経験以後、好天時に着用する薄手の手袋とは別に、防水性能のあるグローブも持っていくようにしています。

 

まだ日帰り登山であれば、ベチャベチャ軍手でもなんとか我慢できるかもしれませんが、山小屋宿泊でご来光登山する方は、1日目に軍手が雨で濡れてしまい、翌日濡れた軍手で深夜登山&ご来光待ちはあまりにも厳しすぎます。

最低限変えの軍手をもう1セット用意するか、最初から防水グローブを事前に用意するのがよいでしょう。

 

登山用の防水グローブの紹介

「晴れの日しか登らないよ!」という方は軍手でいいかもしれませんが、「多少の雨でも富士山登る予定です」という方は、防水グローブがあった方がよいです。長時間におよぶ雨の富士登山の場合、非常に快適に心にも余裕を持って登れるようになります。

数ある登山用品の中でも、グローブは非常に相性の問われる商品です。人によって、手の大きさ、指の太さ、指の長さが違うため、購入を検討しているなら、実際の登山用品店で試着して購入するのがおすすめです。

 

イスカ ウェザーテック レイングローブ

  • 生地:甲側/ナイロン(ウェザ-テック)、平側/ポリウレタン
  • サイズ:S・M・L
  • カラ-:ブラック・ロイヤルブル-・レッド

防水透湿性素材ウェザ-テックを使用した、軽量でコンパクトなオ-バ-グロ-ブです。郊の雪山から本格的な山岳縦走、山スキ-までご利用いただけます。

 

  • ひとつは持っておきたいグローブ(2016年2月17日):主に登山に使います。レイン用なので当然完全防水。中はメッシュ様になっているので多少の汗ではべたつきません。厳冬期は無理ですが防寒用にも重宝します。寒い時の洗車や雪遊びにも。買って2年は経ちますが防水性能も落ちてません。
[出典:amazon]

「イスカ ウェザーテック レイングローブ」の口コミと実売価格

(価格は約\4700円。色はブラック・ロイヤルブル-・レッドの3色種類、サイズはS・M・Lあります。)

 

ショーワグローブ テムレス

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最近、登山界を賑わせている防水透湿のグローブといえば、このショーワグローブのテムレスです。

園芸・業務用のグローブですが、その性能の高さゆえ、知ってる人は使っているマル秘グローブです。

安価な防水手袋といえば、ゴム手袋を連想するかもしれませが、透湿性能の全くないゴム手袋は着用後にさほど動かなくてもすぐに蒸れてしまい、登山用としては快適ではありません。また、着用後も中のグローブ内の湿気がこもりがちですぐに臭くなる(雑菌が繁殖する)ようになります。

テムレス(”手が蒸れない”から商品名が決まったそうです)は、透湿性があるため、着用中もムレにくく、着用後もグローブ内部が乾きやすいです。

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また、園芸用であるためグリップも良く、デザイン性を除けば登山用としてコストパフォーマンスに優れた防水透湿グローブと言われています。

テムレスには、

の3モデルが販売されていますが、夏の富士登山で雨天時用に用意するならテムレスかジャージテムレスになるかと思います。

amazonのカスタマーレビューを見ると、登山で使っている方のレビューがあり、評価も非常に高いです。

  • [テムレス]ハイキング用に(2016年9月19日):ハイキングや軽登山用に買いました。山用の防水、透湿手袋は高いので、トレランをやっている方達もお勧めしているこの商品をチョイスしました。ゴム臭さは全くないです。サイズ感は心持ち、小さ目かな。デザインは、私的にはカッコいいです。この品質で、この価格は驚異的ですね。日本企業の底力を感じる商品ですね。
  • [テムレス]バックカントリーや雪山登山のハイク時に使う手袋で最強(2017年12月26日):普段はダサくて使わないのですが、本気の山に行くときに使います。登りの時はモンベル等の手袋を使用しているとすぐに手袋が濡れてびちゃびちゃになり、標高が高くなるころには手が冷たくなります。しかし、テムレスはそれがありません。どんなに汗をかいても汗を逃がしてくれて手が冷たくならないのです。手もびしょびしょになりません。 【こんな方にお勧め】 ・デザインどうでもいいから機能性が良くて価格の安いものをお求めの方 ・登りのときに手汗がすごくて手がびしょびしょになって困っている方
  • [ジャージテムレス]富士登山に大活躍(2014年9月22日):登山用の手袋は雨天に不向きで防水手袋はゴツすぎる。結局は子供に毛糸の手袋を付けた上に大きめのテムレスを合わせました。見た目は格好悪いけど、蒸れないし暖かいので登山が楽になりました。
  • [ジャージテムレス]おそらくオンリーワン(2018年5月26日):布系素材より高い防水性と、そこそこの透湿性、異様なグリップ力。適切にレイヤリングして使えば数十倍の値段の登山用グローブに劣らない。岩くらいでは切れないが特別丈夫な訳ではない。刃物では切れる。長く使っていると表面が剥がれてくるので、さっさと買い換えよう。透湿性は夏の発汗に対処できるほどではない。最大の問題点は、いかにも作業用な外観だ。作業用だから仕方ないが。
[出典:amazon]

実際に使っている方のyoutube動画もありましたので、参考になるかと思います。

 

見た目より実を取る方には、登山用レイングローブの選択肢の一つになるかもしれません。

「テムレス」の購入者レビューと実売価格(amazon,2018/06/20時点¥444)

「ジャージテムレス」の購入者レビューと実売価格(amazon,2018/06/20時点¥443)

「防寒テムレス」の購入者レビューと実売価格(amazon,2018/06/20時点¥1200)

(防寒テムレスは、雪山登山用に使われる程度の保温力のため、夏の富士登山の行動中の利用には暑いと思われます。ご来光待ち用には良いと思います。)

 

もちろん、下山後は園芸用・作業用はもちろんのこと、掃除用として使っている方もいるようです。

 

その他

他にも防水グローブはさまざまなメーカーから販売されています。大手通販サイトを見ると、見たこともない本当に防水?(何度も指先を屈曲させて握る圧力のかかるグローブの防水加工は実は難しい技術のため)と思われるグローブが格安で販売されています。

「テムレスが機能性が優れ、低価格だけどデザインがちょっと・・・」という方には参考になるかもしれません。

Amazon の 防寒防水 グローブ 一覧

楽天-防寒防水グローブ レビュー件数順ランキング

 

まとめ

  • 天気が良い日帰り登山なら滑り止め付いた軍手で十分
  • 雨強風の時は、防水グローブが活躍する(ウインターグローブでも何とか代用可)
  • 山頂付近でご来光見る方は、確実に寒いので、防寒防水グローブ(ウインターグローブでもOK)を用意しましょう
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