富士登山に最適なザック・リュックの選び方(機能、容量)とおすすめの紹介

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 登山の三種の神器の一つであるザック(リュックサック・バックパック)。富士登山に最適なザック・リュックの選び方(機能、容量)とおすすめを紹介します。

防寒着や飲み物や行動食などを入れるために、登山には欠かせない道具です。

富士登山のザックの選び方

出典:ドイター

ザック・リュックの選び方

いままでに富士山に登る中で多くの登山者の方々を見てきましたが、他の山域と異なり、日ごろ使っているデイバック、年季の入った登山用ザック、最新の登山ザックなど様々なザックが見られるので、いつも面白いな、と感じます。

ここでは富士山をより快適に登るためのザックの機能や容量について解説します。

 

「NHK にっぽん百名山 富士山」(2013年)に出演された
富士登山ガイドのエキスパートの野中径隆さんによる
”登山・トレッキング用のザック、リュックの選び方”の講義

 

 

ザック(リュックサック・バックパック)を選ぶ上で重要なポイントは、ザックのタイプ、容量、背負うタイプ、開閉形式です。

ザックのタイプ

荷物を持ち運ぶのに、手下げ式、肩がけ式、背負う式などさまざまありますが、数時間に及ぶ富士登山では背負うタイプのものを選びましょう。

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富士山は登山時間が数時間にもなり、ルートによっては所々手を付いて登る場所もあります。

登山中は両手が空いている(もしくはトレッキングポールを持っている)状態が理想的です。

 

容量は日帰りは20~25L、山小屋泊は30L程度が目安

ザックの容量(大きさ)は、日帰り登山と山小屋泊で異なります。

日帰りの場合は20~25リットル程度、山小屋泊は30リットル程度を目安に用意すると良いでしょう。

日帰り登山の場合はそれほど荷物は増えませんが、山小屋泊の場合は行動食や嵩張る防寒着が増えます。

特に女性は寒がりで女性ならではの持ち物もあるため、何かと荷物が増えるようです。小さく収納できる登山用の防寒着ではなく普段着を持ってく方は、30リットルでもギリギリになる場合がありますので、35リットル程度でも良いのではないか、と思う方もいます。

パンパンに荷物を入れると、中の行動食が潰れたり、荷物を取り出してまた中に入れる時に苦労するので、多少余裕サイズ選びおすすめです。

手持ちのザックの容量がわからない場合は、登山前にすべての荷物を入れて確認すると良いでしょう。

因みに、私は今までの富士登山で日帰りだと30リットル程度、1泊以上の場合は40リットル程度の容量に余裕のあるザックを使ってきています。私の装備の場合、日帰りで30リットルはかなり余裕あり、1泊以上で40リットルだとちょうど良かったりします。

 

肩で背負う?腰で背負う?

ザック(リュック)には、肩で背負うタイプと腰で背負うタイプがあります。

一般的に日常で使われているのは肩で背負うタイプです。

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このタイプは荷物が重ければ重いほど登山中に肩に食い込んできます。特に下山時はスピードが上がり上半身が前後上下に揺れやすいため肩へ食い込みやすくなります。

 

それに比べて、腰で背負うタイプはザック背面にフレーム(アルミ合金など)が入っていて、正しく背負うと荷重が腰に乗り、肩の負担が軽減されるようになります。

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背面フレームの形状や入れ方はメーカーにより様々

肩で背負うタイプに比べて背面フレームや部材が増えるためザック全体の重量が増えますが、あまり肩に重さがのらないため、体感的に軽く感じ、登山時間が長いほど楽に感じます

富士登山では

  • 日帰り登山 → 肩で背負うタイプ or  腰で背負うタイプ
  • 山小屋泊登山 →   腰で背負うタイプ

がおすすめです。

山小屋泊はどうしても荷物が増えて重くなるため、腰で背負うタイプが良いです。小屋泊で肩で背負うタイプを使う場合はできるだけ軽量化すると良いでしょう。

 

開閉はジッパー or 雨蓋

ザックを開け閉めする方式は大きくジッパー式か雨蓋式かで分類されます。

ジッパー式は、日頃多くの方が使っていると思います。開け閉めが楽なのが特徴です。

雨蓋式は30リットル以上の登山用ザックに多く採用されている方式で、登山上部に雨蓋が付いています。

この方式は、荷物をパンパンにつめても故障しにくく、雨蓋の収納が使えて、雨蓋と本体との間に衣類を挟んだり、多様の荷物の増加にも対応できます。

最近は、雨蓋式とジッパー式を組み合わせた登山用ザックが一般的になってきています。

 

登山用のザックがいいの?

富士登山に挑戦するのに、日頃使っているデイバッグを使うか、新たに登山用を用意しようか悩む方もいると思います。実際に富士山に登るときに他の登山者の装備を見るとさまざまです。

登山用のザックは、登山者の負担を軽減し、快適に登れるよう設計されています。しかし、すでに代用できるリュックを持っているならに無理して新たに登山用を用意することもないと思います。特に年齢が若い方は多少登りにくかったり肩が痛くなっても元気でカバーできます。

運動不足で体力に自信がない、富士登山をきっかけに登山を始めたい、という方はしっかりした登山用ザックを用意するのがおすすめです。

実は私も初めて富士山登った時はデイバッグでしたが、その後登山用(雨蓋式の腰で背負うタイプ)を購入して登って感じたのですが、歴然とした差があります。あれだけ食い込んできた肩の痛みがぜんぜんありません。登山時に便利なポケットや機能が多数付いていて快適です。また、数年使ってわかったのですが登山用のザックは丈夫にできているため、そう簡単には壊れません。(生地のポリウレタン防水加工は徐々に劣化し始めますが・・・使い方にもよるので一概にいえませんが耐用年数は5~10年程度です)

富士登山に良さそうなザックをいろいろ調べて見ましたので、参考にしてみてください。

 

厳選おすすめのザック

私も今までにいろんなザックを背負ってきました。

実際に登山で使ったことあるザック(自己所有&友人から借りたり)は

  • モンベル キトラパック40 (日帰り登山・1泊小屋泊まりで)
  • ドイター エアコンタクト75+10 (冬山登山・テント泊で)
  • グレゴリー トリコニ60 (縦走で)
  • バーグハウス アリート45 (残雪残る6月の富士登山で)

それ以外にも、実際に買う前に背負ったザック(ミレー、マムート、マウンテンダックス、カリマー、オスプレーなど)は数知れず。

それだけ背負うと、背負っただけでいいザックかいまいちのザックかだいたいわかってきた気が?します。

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先日、何店舗のアウトドアショップに行っていくつかのメーカーのザックを背負って比較してきたので、おすすめのザックを紹介したいと思います(^^)

 

deuter(ドイター) フューチュラ30(男性向け)

ドイター フューチュラ30

ハイキングに新たな快適性をもたらすライトウェイトで機能的なトップローダー式パックです。行程の長めのデイハイクやトレッキングに適しています。エアコンフォートセンシックの背面メッシュは通気性が高いだけではなく、ヒップフィンと組み合わされ従来以上の快適性をもたらします。二気室構造ですが、ジッパー式の仕切りのため、一気室のように使うこともできます。
  • 重量: 1480 g
  • 容量: 30 ℓ
  • サイズ: 68 / 28 / 24 (高さ×幅×奥行) cm

海外のoutdoor magazineで2016年ベストバイ(Kauftipp)に選ばれ、日本の登山雑誌や通販サイトのカスタマーレビューでも高評価を得ていたドイターのフューチュラが2018年にフルモデルチェンジしました。

背面のメッシュパネルがさらに進化し、ショルダーストラップがユーザーの肩の形状に合わせてフレキシブルに動くようになっています。

旧モデルからどのように進化したか、新モデルの詳細は下記動画で確認できます。

「ドイター・フューチュラ」の開発者たち①~Futuraのコンセプト~[日本語訳付き]

 

「ドイター・フューチュラ」の開発者たち②~Futuraの技術面~[日本語訳付き]

 

ドイターはドイツのアウトドアメーカーで、ザックを制作して100年以上の歴史のある老舗メーカーですが、そのドイターが永年にわたって培った技術と情熱を惜しみなく投入したモデルとなっています。

私も実物を試着して旧モデルと比較してみましたが、旧モデルより見るからに通気性が向上していて、旧モデルには無かった、ヒップベルト(腰ベルト)の両サイドに収納ポケットがあり、使い勝手が良さそうだと感じました。

雨が降ったときのザックカバー(レインカバー)も最初から内臓で付いてきます。(これを別途買うとそれだけで2000円くらいします。)

新フューチュラは、モデルチェンジしたばかりのため、ネット上でもほとんど評価が掲載されていませんので、耐久性に関しては未知数です。

旧モデルは、

  • 富士登山に使用しました。(2017年9月28日):このメーカーの製品は初めてですが、丁寧な作りと、荷物を入れた際のバランスの良さが印象に残りました。ポケット類は使い易く、上蓋部にはハイドレーションのチューブを出す穴も有り、実際に使用いたしました。私は178㎝75kgで、若干胸が厚めなのか、胸のベルトを締めると少し圧迫感がありました。山小屋泊で炊事道具無しなら2泊程度可能と思えます。
  • 夏山登山は最高 (2016年6月5日):富士登山のために購入。背中の背負う部分が、メッシュで風が抜ける仕組みなのが好いですね。
[出典:amazon]

と高評価でした。

まだ旧モデルも在庫分が販売されているようなので、その評価を参考にしつつ、新モデルも検討してみてください☆

「ドイター フォーチュラ 30(男性向け)」の購入者レビューと実売価格(amazon)

(2018/07/15時点で¥ 18,900~でした。4色展開です。)

 

女性モデルは、容量が少なくなったフューチュラ 28 SLになります。男性用と違い、女性の胸部など体型を考慮した作りとなっています。

「ドイター フォーチュラ 28SL(女性向け)」の購入者レビューと実売価格(amazon)

(2018/07/15時点で¥ 19,440~でした。3色展開です。)

 

カリマー リッジ30

日帰りから小屋泊までの山行に最適な30リットルタイプ。人間工学に基づいた新設計ハーネスにより、リュックサック本体の荷重を理想的に肩と腰に分散。高い安定性を実現しました。ハイキング・トレッキングのビギナーはもちろん、本格的な山行までカバーできる充実した機能が魅力です。
  • 背面長:type 1(42cm)、type 2(47cm)、type 3(50cm)の3サイズ

イギリスのザックメーカーであるカリマーの定番ザックです。

リッジ30には

  • type 1(背面長42cm:女性向け)
  • type 2(背面長47cm:背の高い女性&男性)
  • type 3(50cm:背の高い男性)

の3タイプあります。

スペックとしては際立った特徴はありませんが、背負い心地・収納性・強度な全体的にバランスがとれています。なかなか良い価格するのですが、落ち着いたデザインやカラーも豊富で非常に人気です。

楽天でのレビュー数が非常に多く参考になります。

「ドイター フォーチュラ 30(男性向け)」の購入者レビューと実売価格(楽天)

(2018/07/15時点で¥ 21,384 ~でした。)

 

ザ・ノースフェイス カイルス 30/35

ノースフェイスの軽量ザックです。

快適な背負い心地をもたらす柔らかいトランポリン背面構造のトレッキングパックです。通気性に優れ、汗やムレを軽減することで気温の高いシーズンでも快適さを維持。軽量さと強度を両立させた本体には、70デニールのジオリップストップナイロンを使用し、擦れやすいボトムには210デニールのリップストップナイロンを採用。また、さらなる改良を加えたフレーム構造は、効率的な負荷分散を実現し、強度を向上させています。立体形状で高いフィット感のレインカバーを内蔵し、ヘルメットホルダーに対応しています。
  • 【Size】 S、M、L
  • 【Weight】 S/990g、M/1,105g、L/1,160g
  • 【Color】 (K)ブラック、(TB)ターキッシュブルー、(HR)ハイライズグレー
  • 【寸法】 (H×W×D)S/54×25×18cm、M・L/62×25.5×18cm
  • 【Capacity】 S/30L、M・L/35L

容量:(S)30L(M/L)35L
重量:(S)990g(M)1105g(L)1160g
適応背面長:(S)39-47cm(M)43-51cm(L)48-56cm

 ノースフェイスの軽量ザックです。背面も蒸れにくい構造です。背負い心地も良いです。中へのアクセスが軽量で本格的なザックをお探しの方におすすめです。レインカバー付き。

  • 初心者が久しぶりの本格ザック買いました。(2018年4月11日):色良し!価格良し!機能性は本格的なザックと同等です。背中が汗かくのですが、こちらの商品は空洞ができるタイプで最高に気持ちが良いですね。真冬登らない方には最高です!各種紐を締めると、背中にピッタリ吸い付きますよ。これは楽ですよ
[出典:amazon]

「ザ・ノースフェイス カイルス 35」の購入者レビューと実売価格

(2018/07/15時点で¥ 16,848 ~でした。他の容量(20L~)もあります。

 

ザックの売れ筋ランキング

ザックは様々なメーカーから発売されていますが、ドイターのような登山用のザックの専門メーカーが作ったものと、それ以外のメーカーが作ったものでは使い勝手や背負い心地は長時間の登山において別次元です。

ただ、せっかく購入するなら普段も使えそうなデザイン重視にしたいという方もいると思います

すでに何かしらザックを持っている方はいいと思うのですが、富士登山に向けて購入を検討されている方は、登山ショップに足を運んでみることをおすすめします。

 

また、ザック・リュック探しの参考になりそうな大手の通販サイトのページを幾つかリストアップしてみましたので、参考にしてみてください。

 

まとめ

  • ザックの容量は日帰り20~25L、一泊小屋泊まりの場合30L程度が目安
  • 普段使いを考えるならジッパー式が便利だが、登山においては雨蓋式の方が都合が良い
  • 背負うタイプは腰タイプがおすすめ(特に下りで差が出る)

 

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