日本一の標高の宿泊施設、頂上冨士館で1泊した感想。消灯19時、食事はレトルト、山頂でご来光見るなら便利な立地

日記

 

それでは今夜の宿、頂上富士館に入ってチェックインします。

頂上富士館 外観

今夜の宿、頂上富士館です。

富士山で最も標高の高い山小屋です。つまり、日本で一番標高の高い場所にある山小屋・宿泊施設となります。

 

今回、頂上富士館に宿泊することにしたのは、

  • 吉田ルートを上り、御殿場ルートを下山する中継地点として、ちょうど良い場所
  • 翌朝のご来光を登らず見れる

のが理由です。

 

特徴

この山小屋は、

  • チェックインが16時~18時の間
  • 消灯が夜19時
  • 起床が早朝4時
  • チェックアウトが早朝4時30分ごろ

とすべてが早いです。日没とともに寝て、日の出の前に起きる、ですね。

チェックインの時間に付くように、登山計画し、移動スピードを調整しました。

 

寝室と就寝

頂上富士館 寝室 布団

部屋は数部屋あり、布団はこんな感じです。

寝返りできない程度の横幅の敷布団に、毛布と掛け布団がかかっています。

宿泊者の口コミに”敷布団の上が砂でじゃりじゃりしている”と書かれていましたが、私が使用した布団も、敷布団の上が砂でザラザラしていました。

私が宿泊した部屋は写真とは違う部屋でしたが、布団は同じ配列で、反対の方と足の裏が向き合う並びで寝ます。

ただ、布団の列と列の間に隙間がないため、夜中にトイレに行く時に、何人も寝ている人を跨ぐことになり、踏まないように非常に気を使いました。

また、隙間がないため、身長が高い人同士が反対に寝てると、お互いの足の動きが布団を挟んで伝わってきます。

 

私が宿泊したときは、宿泊者が20人程度だったため、一人だった私は、両隣のグループと布団1個を開けてもらえました。

お陰で、夜になかなか寝付けない時でも寝返り出来ましたが、びったり詰められていたら、ちょっとしんどかったかもしれません。

 

富士山 アイマスク 耳栓

アイマスクと耳栓はほぼ必須です。

私はなぜかお腹の調子が悪く、夜中に何度もトイレに行きました。他の宿泊者も夜中にトイレにいったり、なかなか寝付けないのか、もぞもぞ音が聞こえてきました。

 

食事

頂上富士館 食堂

夕食と朝食は、食堂で食べます。

夕食は夜17時からで、カレーライスとスープになります。

頂上富士館 夕食のカレー

カレーはレトルトで、スープもインスタントです。

 

朝食はこんな感じです。

富士山 頂上富士館 朝食

ごはん、さばの味噌煮のパウチ、味のり、漬物、味噌汁です。

 

その他

富士山の山頂から夕暮れを見れるのは、山頂の小屋の宿泊者ならではの特典かもしれません。

  富士山 山頂からの夕暮れ

剣ヶ峰です。

 

 

富士山 山頂からの夕暮れ

空に浮かぶ、夕暮れの光のグラデーションがなんとも美しいです。

 

宿泊した感想

頂上富士館の宿泊者の声を事前にネットで調べていたのですが、十分に調べずにここに宿泊していたら、ちょっと驚いたかも、と思いました。

衛生面に関してはお世辞にも良いといえませんし、食事も基本レトルトです。

1泊2食付(夕食 or 朝食)で7500円です。下界の宿泊施設をイメージしていると戸惑うと思いますが、事前にこんな感じなんだ、と知っていれば大丈夫、という感じです。

 

注意点として、布団の横幅が狭いので、寝返りしてると掛け布団がずれて隙間ができて寒くなります。そのため、ある程度防寒着を用意するのがおすすめです。私は、防寒上着とダウンパンツを着て寝てみました。ほぼ雪山で寝るのと同じ服装だっため、寝返りしても寒くないどころか、暑くて布団避けるほどでした。ここまで過剰な装備はいりませんが、それ相応の防寒対策をしておくのがおすすめです。

また、標高の高い場所での就寝は、高山病になりやすいので、高山病対策するのをおすすめします。

就寝時は、呼吸が浅くなりやすく、高山病を発症しやすいです。富士山の山頂で寝るのですから、なおさらです。

酸素缶は寝ているときは、当然役に立ちません。私は、呼吸がしやすくなるよう気道を広げる枕位置にする、ブリーズライトで鼻腔を拡げる、枕元に飲み物を置いてのどが渇いたらすぐ飲む、などの高山病対策しました。頭痛等はありませんでしが、お腹の調子がわるく(たぶん行動食が原因)夜中に何度も起きるはめに。。。

山頂で御来光を眺めたい方は、7~8合目の山小屋に宿泊し、早朝3時ごろに山小屋から登って、頂上でご来光を見るスケジュールになりますが、頂上富士館に宿泊すれば、早朝から登らなくても良いので、翌朝ゆっくりしたい方には便利な立地の山小屋だと思います。

 

翌朝、4時に起床(起こされる)して朝食たべて、出発準備して、小屋の方にご来光のおすすめスポットを聞いて、小屋の外にでました。

もう、空がうっすら明るくなっていました。

山頂からのご来光は、今回が初めてです。

 

装備・持ち物リスト

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10年以上の登山経験を元に作成しました。安全・快適な登山の参考になれば幸いです。

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あいさつ

過去に何度も富士山やそれ以外の山々に登った経験を元に、これから富士登山に挑戦する方々に役立つ服装・装備・持ち物を中心にまとめています。富士山は近年訪れる登山者が非常に多くなってきています。毎年のように富士山に登って感じるのは富士山は独立峰で周囲に視界を妨げる山がないため、天気が良ければ8合目ぐらいからの眺めには圧倒的な解放感があります!ただ、決して楽な登山ではありません。標高が3776mと非常に高く、周囲に木が生えていないため、天候があれると予想以上に危険な状況に陥ることも少なくありません。また、日本のその他の山々と比較して高山病の発症率も高いのも、富士登山の特徴です。このサイトが皆様の安全かつ快適な富士登山に役立てば幸いです。

このサイトの特徴

富士山の初登山は2007年、以降、登山回数10回以上。また、登山用品店で4年程度勤めていた経験があり、富士登山されるお客様から同じ質問を100回以上回答してきた経験が、このサイト作成のベースになっています。私自身も様々な登山用品に触れて、使ってきているため、装備関連の情報に関しては多め、かつ具体的な商品についても紹介しています。仲間に登山のプロフェッショナルがおり、そこから得た現場の情報もでるだけ反映するように心がけています。

富士登山を楽に登るポイント

ズバリ荷物軽くすることです。軽量化することで体感できるほど登山が楽になります。富士山は登山中に天候が変わることも多々あり、安全登山に欠かせない装備もありますが、できるだけ軽量化することで本当に登山が楽になります。若くて体力もある方は多少重くても登りきれますが、ご年配の方は軽量な装備を心がけて用意されるのを強く推奨します。登山時の重い荷物の代表格として”飲み物”があります。富士登山では最低でも1リットル以上の水分を必要としますが、多数ある山小屋でも販売されていますの(価格は500mlで500円程度)で、飲み物を山小屋で購入するスタイルにすると体感できるほどの軽量化に繋がります

近年、富士山に登って感じること

WEBメディア・登山サービス(装備レンタル等)の充実により、日本人に関してはある程度情報を得て、装備も準備している方が多いように感じます。(外国人登山者に関しては相変わらず市街地を歩くような軽装備の方が散見される)。 ただ、登山者の方々を見ていて実感しているのが、

  • 筋力不足
  • 装備の有効な使い方を知らない
  • 山の歩き方が認知されていない

点です。確かにどれも昨日今日では身に付きにくい内容ではあるのですが、このサイトでも情報発信できればと考えています。

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