吉田ルートの山小屋数は日本一?多数の山小屋を通過&休憩し、吉田ルート山頂へ。山頂は強風で大荒れ。

日記

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そのため、六合目までの登山道は、僅かな下山者(昨日は台風でしたので)が通過するぐらいで、かなり空いていました。

通常なら、多くの登山者が往来するのですが。。。

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そして、五合目から歩くこと約30分で、六合目に到着です。

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六合目と書かれた標識があったのに、なぜかありません。安全指導センターの建物に貼られているだけです。

安全指導センターの方に聞いてみると、「六合目の標識は雪崩で流された」とのこと。

 

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吉田ルートは六合目からが、本格的な登りになります。

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上を見上げると、登山道にたくさんの山小屋が並んでいることがわかります。

この間隔で山小屋が並ぶ登山道は、日本ではここだけかもしれません。

 

六合目から約1時間で最初の山小屋の花小屋に到着です。

富士山 吉田ルート 花小屋

 

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小屋の前の温度計は17℃になっています。

ここから、しばらくは山小屋ラッシュで、登山道は溶岩が固まった傾斜の強い道になります。

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富士山 吉田ルート 日の出館

七合目の日の出館。

 

富士山 吉田ルート トモエ館

七合目のトモエ館。

 

富士山 吉田ルート 鎌岩館

鎌岩館。

 

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溶岩のごつごつした登山道は続きます。

 

富士山 吉田ルート 富士一館

富士一館。

 

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更に登って・・・

富士山 吉田ルート 鳥居荘

鳥居荘。

ここから次の山小屋までは、少し開き(といっても約10分)があります。

 

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七合目からは、こういったザクザクした岩場が続きます。

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トレッキングポールは使わないほうが登りやすいかもしれません。

富士山 吉田ルート 東洋館

東洋館。

そして、約25分登ると・・・

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八合目 太子館に到着します。

ここからが、吉田ルートの八合目になります。

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ここには、八合目救護所があります。

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ここの山小屋は宿泊者用の布団が寝袋なんですね。大量に干しています。

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ここから頂上(吉田ルートの頂上)まで、3時間もかかります。

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気温も徐々に下がってきています。

太子館から少し登ったところにベンチが並んであり、長めの休憩をとります。

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ポツーン、という感じです。今までに何度も吉田ルートを登ってきていますが、こんなに登山道が空いているのは初めてかもしれません。

 

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そして、少し登れば次の山小屋です。

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蓬莱館。

ここから、約25分で次の山小屋です。

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白雲荘。

ここから少し登って、次の山小屋です。

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元祖室(がんそむろ)。

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そして、元祖室から約30ほど登って・・・

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富士山ホテルに到着です。

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少し登れば、トモエ館です。

その隣に、上江戸屋があります。

富士山 吉田ルート 上江戸屋

 

ここから上は、浅間大社の境内になります。

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富士山の上で旋風ができて、砂埃を舞い上げたまま、斜面を下ってます。

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その強風と舞い上げられた砂埃が吉田ルートの下山道を降りてる登山者に降りかかっていました。

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私も登山中に、上から何度も砂埃が強風とともに吹き下ろしてくるので、頭を下げて、砂が目に入らないように耐風姿勢をとりました。

そして、上江戸屋前を通過して約30分で御来光館に到着です。

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ここは吉田ルートの八合五勺で、ここから山頂まで山小屋がありませんので、吉田ルート登りルートの最後の山小屋になります。

 

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山頂までジグザクの道が続きます。

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九合目に小屋がありますが、かなり崩壊しています。

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九合目まで登ると、見える景色もなかなか。

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途中すれ違った下山者に、「山頂はどうでした?」と聞いたところ、「もう、(風が)すごい。」と言っていました。

風の強い気候のとき、富士山の山頂はもう強風で荒れている様子を過去何度もみてきているので、たぶん、今日もそういうことなのだろう、と判断し、山頂の手前で防風対策することにしました。

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ジップオフパンツの下を取り付けて長ズボンにして、

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グローブは雪山登山で使っている完全防水、防風の厚手のグローブを装着、

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フリースを着て、フードもかぶります。

 

そして、しばらく登って、吉田ルートの山頂に到着しました。

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長かった~。

 

吉田ルートの山頂は・・・強風が吹き荒れてました。

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山小屋はすべて閉まっていて、登山者も片手で数えられるほどしかいませんでした。

 

 

いつもは賑わっている山頂が嘘のようです。閑散としています。

私は山頂のお鉢を半周した、富士館に宿泊予約しているので、そのまま富士宮ルート山頂に向かって歩いて行くと、通過点の吉田ルートの下山口が荒れ狂う風が舞っているではありませんか。

登っている時に、山頂からの下山者が、吉田の下山道ではなく登山道を下山して来ているので不思議に思っていたのですが、この光景を見て、吉田ルートの下山口が暴風でまともに歩ける状況ではないため登山道を下っていたのだ、とわかりました。

 

 

その光景を見て、危険なので富士館まで行くのやめようかと迷いました。

そのうち、白人女性が剣ヶ峰まで行こうとして、吉田ルートの下山口まで歩いて行きましたが・・・猛烈な風と舞い上がった砂粒にはじかれ、戻って小屋影に退却しました。

その様子を見て、もう進むのやめようかと思いましたが、その後に、高校生か大学生ぐらいの男子2人組がなんとか通過した様子を見て、まあ、なんとか行けるんだなとわかり、暴風の中に飛び込んでいきました。

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帽子(キャップ)をかぶっていたのですが、つばが強風に煽られて吹っ飛びそうになったので、帽子を脱いで進みました。

 

しばらく進んで、現れたのが、この場所です。

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ここは、以前にも強風が吹き荒れていたことがある場所で、今日ももう、猛烈な風が吹いています。

たぶん、ここは富士山山頂の風の通り道。風が強くなると、周囲の風がここに集中するようです。

この写真は手前の岩陰に隠れて撮影しました。

写真だと、風の強さが全然わかりませんが、正直、あまりの風に怖気づきました。

しばらく、様子を見ていましたが、あまり風が落ち着く様子がありません。

 

しばらくして、反対側から、外国人の登山者が歩いてきました。

この場所に差し掛かったとき、風に吹き飛ばされないように、腰を落として岩に体重をかけていました。

左側の鉄柵も強風が通過している部分は崩壊しているし、万が一吹き飛ばされた時、斜面落ちてしまうかもしらない、大丈夫か外国人、と心配しながら様子を見ていました。

外国人は、しばらく風に耐えて、トラロープにしがみつきながら、なんとか通過しました!

 

次に、私の後ろから山慣れた登山者が現れて、ここを難なく通過しました。

 

次に、山頂で一緒になった若者男子2人組がやってきて、しばらく様子を見て、果敢に進もうとしていました。

その様子に見て、覚悟して通過すれば通過できる程度の風とわかり、私も行くことを決意。若者男子2人組と一緒に、強風ポイントを無事通過することができました。

久々に緊張感ありました。

 

そこを過ぎたら、風は強いものの、体が振られる程度でした。

ふと横を見ると・・・

富士山 山頂 お鉢めぐり つらら

岩につららがぶら下がっています!

 

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8月31日ですが、富士山の山頂にはつららです。驚きました。

前日の台風で雨が降り、夜中に固まったのかもしれません。

それにしても、立派なつららです。

下界は30℃前後の夏日が続いているのに、富士山の山頂はもう冬が訪れています。

 

そして吉田ルートから歩くこと約30分、ようやく宿泊する頂上富士館と、浅間神社奥宮が見えていました!

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ゴールが見えると、なんか安心しますよね♪

富士山 山頂 浅間神社奥宮

浅間神社奥宮で写真と撮っていただきました!

 

それでは今夜の宿、頂上富士館に入ってチェックインします。

頂上富士館 外観

 

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過去に何度も富士山やそれ以外の山々に登った経験を元に、これから富士登山に挑戦する方々に役立つ服装・装備・持ち物を中心にまとめています。富士山は近年訪れる登山者が非常に多くなってきています。毎年のように富士山に登って感じるのは富士山は独立峰で周囲に視界を妨げる山がないため、天気が良ければ8合目ぐらいからの眺めには圧倒的な解放感があります!ただ、決して楽な登山ではありません。標高が3776mと非常に高く、周囲に木が生えていないため、天候があれると予想以上に危険な状況に陥ることも少なくありません。また、日本のその他の山々と比較して高山病の発症率も高いのも、富士登山の特徴です。このサイトが皆様の安全かつ快適な富士登山に役立てば幸いです。

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富士山の初登山は2007年、以降、登山回数10回以上。また、登山用品店で4年程度勤めていた経験があり、富士登山されるお客様から同じ質問を100回以上回答してきた経験が、このサイト作成のベースになっています。私自身も様々な登山用品に触れて、使ってきているため、装備関連の情報に関しては多め、かつ具体的な商品についても紹介しています。仲間に登山のプロフェッショナルがおり、そこから得た現場の情報もでるだけ反映するように心がけています。

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ズバリ荷物軽くすることです。軽量化することで体感できるほど登山が楽になります。富士山は登山中に天候が変わることも多々あり、安全登山に欠かせない装備もありますが、できるだけ軽量化することで本当に登山が楽になります。若くて体力もある方は多少重くても登りきれますが、ご年配の方は軽量な装備を心がけて用意されるのを強く推奨します。登山時の重い荷物の代表格として”飲み物”があります。富士登山では最低でも1リットル以上の水分を必要としますが、多数ある山小屋でも販売されていますの(価格は500mlで500円程度)で、飲み物を山小屋で購入するスタイルにすると体感できるほどの軽量化に繋がります

近年、富士山に登って感じること

WEBメディア・登山サービス(装備レンタル等)の充実により、日本人に関してはある程度情報を得て、装備も準備している方が多いように感じます。(外国人登山者に関しては相変わらず市街地を歩くような軽装備の方が散見される)。 ただ、登山者の方々を見ていて実感しているのが、

  • 筋力不足
  • 装備の有効な使い方を知らない
  • 山の歩き方が認知されていない

点です。確かにどれも昨日今日では身に付きにくい内容ではあるのですが、このサイトでも情報発信できればと考えています。

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